しみ、そばかす。アロエは家庭の救急薬として理想的な常備薬とはいえますが、残念ながら万能薬ではありません。


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 しみやそばかすは、遺伝的要素でできやすいということもありますが、肌荒れと同じように、体調が悪かったり、便秘がちだったりすると、いっそう目立つようになります。

 また生まれつきだと思い込んでいる人のなかにも、腎臓や肝臓など内臓の病気が治るとしみ、そばかすも治ってしまったというケースも少なくありません。
 つまり内臓が弱っていると、自律神経の働きも低下し、しみやそばかすを作る原因になるホルモン分泌のバランスが崩れてしまうからです。
 となると、内容で内臓の機能を正常にするいっぽうで、外用で直接手当てをする必要があります。つまり、体のなかと外の両方から治していくわけです。

 内用では、アロエの生葉をかじったり、しぼり汁を飲みます。アロエの殺菌作用や整腸作用がじわじわと効いてきて、やがては自律神経を調節し、ホルモン分泌のバランスをととのえていきます。

 外用では、患部にアロエのゼリー状の部分を直接すり込みます。時間をかけてゆっくり、軽くすり込んでいきます。
 この二つの方法で治療するのですが、すぐさま効果があらわれるというわけにはいきませんが、やがては内臓が丈夫になり、しみやそばかす、肌荒れが解消されていきます。毎日、根気よく、決まった時間に習慣的に行なってください。使用前には、パッチテストをお忘れなく。

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【 ポイント 】
<内用>
生葉をかじるか、しぼり汁を飲む。
<外用>
・患部にゼリー状の部分をすり込む。
・パッチテストを忘れないこと。



◆◇◆ アロエの雑学豆知識 ◆◇◆

 アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。
 アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。
 さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。
 いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。
 その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。
 さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。
 当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。
 日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。
 現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。


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