入浴。アロエは家庭の救急薬として理想的な常備薬とはいえますが、残念ながら万能薬ではありません。


アロエと健康

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 アロエは入浴剤として、美容と健康に、5つの効果を発揮します。
@血行をよくして体をシンからあたため、湯冷めしにくい。
A消炎作用で日焼けの炎症を鎮めて皮膚をなめらかにする。
Bあせも、ただれなどのスキントラブルを治す。
C皮膚老廃物の排出を早めるため、肌がきめ細かくなり、なめらかにする。
D全身の新陳代謝を高め、体調をととのえる。特に脂質代謝が活発で、やせる効果がある。

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 肌が乾燥しやすい冬、スキントラベルが多い夏には特におすすめしますが、季節を問わず利用してこそ美容効果は高まります。

 アロエ入浴法には、次の3つがあります。
@生葉をお湯に入れる方法
 生葉(70グラム程度)を用意し、よく水洗いして5グラム幅に刻みます。これを布袋に入れ、アロエが外に出ないように口をしばり、湯船に入れます。いちばん刺激の少ない入浴法です。
Aしぼり汁をお湯に入れる方法
 生葉をよく水洗いして、おろし金ですりおろします。これをふきんでこし、しぼり汁を作り、この汁を300ccお湯に入れ、よくかき混ぜてから入浴します。
 刺激が強すぎる場合は、湯船から出たあと石けんで洗い流してください。
 なお、しぼり汁をとる場合、ジューサーを使えば布でしぼる手間が省けます。
B上澄み液を直接体に塗る方法
 しぼり汁を作り、上澄み液を取ります。これをお湯のなかに入れるのではなく、直接体に塗るのです。
 全身にまんべんなく塗るのですが、特に傷などのトラブルのある個所は入念に塗ってください。
 マッサージを加えると、エキス分がしみ込んで、さらに効果的です。





◆◇◆ アロエの雑学豆知識 ◆◇◆

 アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。
 アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。
 さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。
 いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。
 その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。
 さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。
 当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。
 日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。
 現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。


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