二日酔い。アロエは家庭の救急薬として理想的な常備薬とはいえますが、残念ながら万能薬ではありません。


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 二日酔いのつらい経験は、お酒を飲む人ならば、誰でも一度や二度はあるのではありませんか?二日酔いは、前日飲んだ大量のアルコールを肝臓が全部分解しきれずに、そのまま翌朝まで持ち越されてしまったためにおこります。
 頭が痛い、めまいがする、胃がむかつく、吐き気がするという、何ともいえぬ、いやーな症状がでるわけです。
 「迎え酒が効く」、「レモンの丸かじりがいい」等々、酒飲みはそれぞれ二日酔いの解消法をもっていますが、何といってもアロエにまさるものはないでしょう。

 二日酔いには、さんざん痛めつけられた肝臓の機能を回復させることが必要ですが、アロイン、アロエエモジンなどの苦みの成分には解毒作用があり、胃の粘膜に刺激を与え、肝臓の機能を活発にします。

 また、胃の粘膜がただれて炎症をおこしている場合、アロエウルシンが効果を発揮し、さらにアロエの鎮静作用によって気分もやわらげます。アロエがいかに二日酔いの特効薬であるかがおわかりいただけるでしょう。

 飲み方は各自の好みでかまいませんが、消化力も弱っているし、むかつきもあるでしょうが、飲みやすい方法、つまりジュースにして蜂みつを加えるとか、アロエ茶などが最適といえます。
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【 ポイント 】
胃の消化力が弱っているので、できるだけ飲みやすくする。
ジュースにして蜂みつを加えたり、粉末をお湯に注いでアロエ茶にして飲む。ジュースにする場合は、小松菜などの緑黄色野菜と混ぜればいっそう効果的


◆◇◆ アロエの雑学豆知識 ◆◇◆

 アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。
 アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。
 さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。
 いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。
 その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。
 さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。
 当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。
 日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。
 現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。


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