湿疹。アロエは家庭の救急薬として理想的な常備薬とはいえますが、残念ながら万能薬ではありません。


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 湿疹をおこした原因が、漆、洗剤、化粧品、繊維などによるものだとはっきりしている場合はアロエで治せますが、はっきりしない場合は、皮膚科の医師の診察をうけてください。

 湿疹には、アロエのゼリー状の部分を直接患部につけるだけで効き目があり、しだいにかゆみが消えていきます。症状がひどいときには、ゼリー状の部分を患部に張りつけ、うえからラップなどで密閉して固定します。
 これをまめにとりかえていると、アロエの消炎作用でたちどころに治ってしまいます。
 アロエの効果がチクチクと軽い刺激となって感じることもありますが、これは肌に作用しているためで決して異常なことではありません。しかし、肌が弱い人は、あらかじめパッチテストで大丈夫かどうか、試してから使ってください。

 パッチテストは、手首の内側にアロエをつけてしばらくようすをみます。手首では30分から約1日。これで大丈夫なら、心配ありません。
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【 ポイント 】
ゼリー状の部分を直接つける。
ひどい場合には、ゼリー状の部分を張りつけたうえからラップなどで密閉し、固定する。これを繰り返す。
肌の弱い人は、必ずパッチテストをする。


◆◇◆ アロエの雑学豆知識 ◆◇◆

 アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。
 アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。
 さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。
 いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。
 その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。
 さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。
 当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。
 日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。
 現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。


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