アロエ酒。アロエは家庭の救急薬として理想的な常備薬とはいえますが、残念ながら万能薬ではありません。


アロエと健康

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 アルコールは胃で吸収されるので、アロエ酒は、アロエの効き目を早めるという利点があります。
 また、作り方も果実酒と同じなので簡単なうえ、アロエの苦みがまったく消えてしまい、とても飲みやすくなります。

 1日の内用量は杯に1杯ぐらい。アロエの薬効を必要とする症状のほとんどに適しています。
 特に症状がなくても、食前や就寝前に毎日飲み続ければ健康維持に必ず役立つでしょう。
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【 ポイント 】
@アロエ500g、焼酎1リットル、砂糖200〜300g(氷砂糖でもよい)を用意する。
A生葉をきれいに洗い、水気をふきとり、適当な長さに切る。
B切ったアロエを保存びんに入れ、砂糖、焼酎を加え、冷暗所に1ヶ月ほどおく。
Cアロエが完全に脱色したらとりだし、布でこし、さらに冷暗所に保存する。
D砂糖が完全に溶けてしまえば飲めるが、2、3ヶ月たったものがおいしい。
E炭酸割り、オンザロック、あるいはジュースなどに混ぜて飲むのも楽しい。



◆◇◆ アロエの雑学豆知識 ◆◇◆

 アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。
 アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。
 さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。
 いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。
 その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。
 さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。
 当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。
 日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。
 現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。


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